マンションリノベーションで見落としがちな「パイプスペース」に注意

マンションリノベーションで見落としがちな「パイプスペース」に注意

こんにちは!店長の信西です(^^)/
マンションリノベーションを検討中の皆さん、特にお子さんがいるファミリーに向けて、
今日は大切なお話をします。

家族が増えると、「もっと広いリビングが欲しい」「子ども部屋を作りたい」「収納を増やしたい」など、住まいに対する希望も膨らみますよね。そんなときリノベーションは、理想の暮らしを叶える有力な選択肢。

でも実は、間取り変更を考えるときに見落としがちなポイントがあるんです。
それが「パイプスペース(PS)」です。

そもそもパイプスペースってなに?なんですが、

パイプスペースとは、水道管や排水管、ガス管など、生活インフラの配管が通る専用スペースのこと。
マンションでは、縦に全住戸が繋がっているため、上下階の住戸と共有して使っています。

場所は、キッチン、浴室、トイレ、洗面室など、水を使う場所の近くに設けられていることがほとんどです。

パイプスペースがリノベに与える影響とは?

パイプスペースは、マンションの「共有部分」にあたるため、勝手に移動・撤去ができないのが原則です。

このため、パイプスペースの位置次第で、リノベーションできる範囲に制限がかかることが多いのです。

たとえば…

  • 水回りの大幅な移動ができない
    → キッチンやお風呂、トイレを移動したくても、配管の制約で元の位置から大きく離れられないケースが。

  • 広々リビングにしたくても壁が必要になる
    → パイプスペースを囲うために間仕切り壁を残す必要があり、開放感に影響することも。

  • 将来的なメンテナンスにも影響
    → 配管にトラブルが起きたとき、パイプスペースにアクセスできることが重要。見た目を重視しすぎて隠しすぎると、あとで修理が大変になることも。

ファミリーにとって特に気をつけたいポイント

家族がいると、リノベで「水回りの使いやすさ」は特に重要ですよね。

  • 子どもが小さいうちは、お風呂と洗面室の動線をスムーズにしたい

  • 将来的に子ども部屋を分けたい

  • 家事動線をコンパクトにして、家事負担を減らしたい

これらを叶えたいと思っていても、パイプスペースが移動できないと、プラン変更に限界が出てしまうこともあります。
特にファミリー層には「水回りの位置と動線の良さ」が暮らしやすさに直結するため、パイプスペースの制約は無視できないポイントです。
 

リノベーションを成功させるために、パイプスペースについて事前に確認しておきたいことをまとめました。

① 現在の間取り図でPSの位置をチェック

リノベを考えたら、まずは間取り図を取り寄せ、パイプスペースの位置を確認しましょう。
特に水回り(キッチン、洗面、トイレ、お風呂)がどこに集まっているかを把握するのがポイントです。

② マンションの管理規約を確認

パイプスペースは共有部分なので、工事にあたってマンションの管理組合の規約や、理事会への事前申請が必要な場合があります。
移動や大規模な変更が禁止されていることもあるので、リノベ計画前に確認しておきましょう。

③ リノベ会社・設計士に早めに相談

配管の現状やパイプスペースの構造は、専門家でないと正確に判断できないことも。
リノベーション経験が豊富な会社や建築士に、現地調査を依頼しましょう。
プロなら、パイプスペースをうまく避けつつ、動線改善や間取り変更のアイデアを出してくれます。

 

パイプスペースは、マンションリノベーションにおいて見過ごされがちですが、
間取り変更の自由度に大きく影響する重要なポイントです。
 

パイプスペースを制約と捉えるのではなく、「上手に活かす」ことで、
家族にとって住みやすい間取りを作ることも可能です。
実際の事例をもとに、ヒントになるアイデアをご紹介します!


事例① 「パイプスペースを収納に組み込む」

3LDKマンション・4人家族(小学生の子ども2人)

パイプスペースがリビングに面して残ってしまう…という悩みから、そのスペースを壁面収納に組み込むプランを採用。
【パイプスペース+両サイドに可動棚】を設置して、家族全員の教科書、ランドセル置き場、パパママの書類棚に。

▼ポイント

  • 生活感を隠しながら、収納量をアップ

  • 配管メンテナンス時も扉を開けるだけでOK

  • 子どもが自分で片付けやすい工夫

パイプスペースをただ囲うだけでなく、「収納」という目的を持たせると、家族みんなにとって使いやすい空間に変わります!


事例② 「水回り集約で家事ラク動線」

2LDK→3LDKへ変更・5歳と3歳のお子さんのいるご家庭

もともとバラバラだった洗面・浴室・トイレを、パイプスペースの近くに集約し、家事動線を短縮。
洗濯→干す→片付ける動線がぐっと短くなり、育児や家事の負担が軽減されました。

▼ポイント

  • パイプスペースを中心に水回りをコンパクトにまとめる

  • 浴室から洗濯機、バルコニーまで一直線

  • 子どもが小さいうちは、お風呂・洗面での着替えもラクラク

パイプスペースの近くに水回りを集めることで、無理のない間取り変更ができ、コストも抑えられます。


事例③ 「子ども部屋分割を見据えたプランニング」

将来2部屋に分ける前提で設計したファミリー向けリノベ

パイプスペースの位置を考慮して、子ども部屋を最初は広めの1部屋に。
将来、子どもたちが成長したときに間仕切りできるよう、ドアや収納の配置を工夫しました。

▼ポイント

  • 初めは広く、成長に合わせて仕切れる設計

  • 配管ルートを考慮して、将来の間仕切り壁に干渉しないよう計画

  • 2人の子ども部屋にトイレ・洗面のアクセスも良好

ライフステージの変化に対応できる設計にしておくことで、長く快適に住み続けることができます。


【まとめ】家族の未来を見据えたリノベには、パイプスペースの理解がカギ!

パイプスペースを単なる制約と捉えず、「うまく活かして」設計することで、
家族全員が快適に暮らせる住まいを作ることができます。

リノベーションは、今だけでなく、5年後、10年後の家族のかたちも想像しながら計画するのが大切。
パイプスペースの位置を理解し、動線・収納・将来設計までトータルで考えることで、
「住んでよかった!」と思える住まいがきっと実現できます。

リノベを考えている方は、ぜひプロの力も借りながら、パイプスペースを味方にして、理想の暮らしを叶えてくださいね!


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